だいだいの香りに、季節と心を感じて

庭先で見かける「みかん」と「だいだい」

葉の大きさや香りに違いがあるのをご存じでしょうか。

だいだいの葉(左側)は、1枚の葉身と、その付け根にある翼(よく)と呼ばれる小さな葉のような部分から構成されており、これが2枚の葉に見えるという特徴があります。


だいだい(酸橙)というミカン科の植物は、葉がやや大きく香りが強いのが特徴で、昔から暮らしの中で親しまれてきました。お供え餅の上にのせるのも、実はこの「だいだい」ですね。

漢方では、だいだいの成熟した果皮を「橙皮(とうひ)」、未熟な果実を「枳実(きじつ)」として用い、気の巡りを整え、胃腸の張りや気分の落ち込みを和らげると考えられているそうです。


特に更年期に感じやすいイライラや冷え、気分のゆらぎにも、柑橘の香りはやさしく寄り添ってくれます。
毎日の生活に季節の香りを取り入れることも、心と体を整えるヒントになるかもしれません。

今年も残りわずかとなりました。寒い日が続きますので、どうぞ体調にお気をつけください。

※クリニックは12月27日(土)午後から1月4日(日)まで休診となります。

スタッフ 宇月いちご