冷たい風でも凛と咲く

秋が深まるどころか、今年は急に冬の気配がやってきたような寒さですね。

庭先の秋明菊がひときわ凛として咲いていましたので一輪挿しに。

薄紅の花びらが光を受けて揺れる姿は、まるで静けさの中に息づく強さのよう。
華やかではないけれど、凛としたその姿に、女性のからだのあり方を重ねたくなります。


東洋医学では、秋は「肺」と「乾」の季節とされ、空気の乾きは、肌や喉だけでなく、心の潤いまでも揺らぎやすいですよね。冷えは、血の巡りが滞り、肩こりや月経の不調にもつながります。この時期は特に「潤し」「温める」養生を意識したいですね。

たとえば、生姜湯に棗(なつめ)や陳皮を加えて香りを楽しみながら飲むと、からだの芯がほっと緩みます。
湯船にゆっくり浸かり、深く息を吐くことも大切な薬。そして体幹を整えるピラティスなどのトレーニングも養生にはいいと思います。

秋明菊の花言葉は「忍耐」

耐えるだけでなく、冷たい風の中にも美しく咲く強さを秘めています。

私たちもまた、この花のように、寒さの中でも凛として咲く花のようでありたいものです。

スタッフ 宇月いちご