縁起の良い木「柏の葉」
「かしわ」は、漢字では「柏」と書くことが多いですが、「槲」・「檞」とも書くことができます。
柏の実はどんぐり状の堅果、樹皮を染料とし、葉は大きく古来食物を包むのに用います。
中国では、柏の葉も樹皮も、漢方薬の原材料にもなります。
止血や下痢止めなどにも薬効があります。
日本では「 柏の葉 」は家紋のひとつとして歴史を感じます。
端午の節句の時期になると「 柏の葉 」を使った和菓子「柏餅」が店頭に並びます。
関東では柏餅、関西では粽を食べる傾向が強いようですよ。
では、なぜ端午の節句に「柏餅」なのでしょう。
それは、次の代へと葉をつなぐ「 柏の葉 」にあやかった縁起物だからです。
端午の節句は、日本の五節句のひとつで古く続く伝統行事です。
柏は、古くから神聖な木とされてきました。
柏の葉 は、秋に枯れてから春に新芽が育つまで落ちることがありません。
このことから、男の子の成長と子孫繁栄の縁起を担いで、端午の節句に食べられるようになったのです。
地名「 柏の葉 」の由来も、柏の木が厳しい冬を超えて新芽が出るまでの間、前の葉が落ちずにい続けることに因んだものです。
次回は「漢方」と「漢字」のお話です。
岡村宏章(国立大学法人島根大学 外国語教育センター 准教授)
柏之叶
来自一棵幸运之树!
“柏树” 在汉字里常常写成「槲树」或「檞树」。
树皮可用作染料,叶子很大,俗称菠萝叶。自古以来常用于包裹食物。
在日本槲树也被用在了家族的徽章。在中国柏树的叶子和树皮都能作为中草药来使用, 叶子和树皮在中药中也用来止血和止泻。
柏树叶年糕是端午节的必备之物,柏树叶也是寓意传宗接代。柏木黏糕和粽子是端午节最受欢迎的两种食物。柏木黏糕和粽子,或称米团,五月在日本的糖果店里都有出售,但关东地区的人倾向于吃柏木黏糕,而关西地区的人倾向于吃粽子。
常年以来,柏树一直被认为是一种神树。 柏树的叶子即使在秋天也不会零落,直到第二年春天长出新芽时才会脱落,这就是为什么在男孩节的时候人们都喜欢吃柏叶黏糕的缘由,相信它能为男孩子带来好运。
当地地名 “Kashiwa-no-ha “的由来,也是取意于柏树叶子从严冬到第二年新芽长出之前会一直保持完整叶子的缘故。