不易流行の庭[芭蕉の俳諧用語]

「おかえりなさい」と迎えるクリニックの庭のお話です。

エクステリアデザイナーの枝 洋一氏にデザインして頂きました。

枝氏からのコメントを掲載させていただきます

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不易は、詩的生命の基本的永遠性を有する体(六方石)

流行は、詩における流転の相でその時々の新風の体(樹木、草花)

この二体は共に風雅の誠からでるものであるから、根元においては一に帰すべきものであるという。

六方石の歴史は約6万年前に溶岩の収縮によって最も力学的に安定した形(内角が約90度~120度)

に割れて生成したものであり、自然界には他に大地の地割れ、陶器の模様としての割れなどに見られる。

陰陽五行では、石は陰であり、樹木草花は陽に属する。

鉱物である石から水が生じ、水から木が生まれる。

六方石から水が生じ、その水で大地の木々が生長する。

これらの関係は、相生の関係にあり、6万年の時空を超えて現代の庭に出現しています。


(ガーデンデザイナー 枝 洋一)