月経異常の受診の目安は

月経異常の受診の目安のイメージ画像
  1. 初経が高校生になってもこない
  2. 3カ月以上月経がこない(無月経、月経不順
  3. 貧血を起こすくらい(日中でも夜用ナプキンが必要、塊が出る等)の過多月経
  4. 日常生活に支障をきたす月経困難症月経前症候群の症状
  5. 不正出血がある

です。気になる症状がある方は一度受診をおすすめします。
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無月経、月経不順とは

高校生になっても初経が来ない(1度も月経が発来しない)ことを原発性無月経といいます。原因を詳しく調べる必要があります。
また、これまであった月経が3カ月以上停止している状態を続発性無月経といいます。正常な月経周期は25~38日で、これに当てはまらない場合を月経不順といいます。月経の量や期間が極端に少ない場合や、10日以上だらだらと続く場合も月経不順と考えます。無月経、月経不順どちらもダイエットやストレスによって起こることが多いと言われています。高プロラクチン血症、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、早期卵巣機能不全(早発閉経)といった無月経・月経不順の原因となる病気がないか検査をしたうえで、原因や妊娠希望の有無に合わせて治療を選択します。

過多月経とは

過多月経とは、貧血を起こすほど月経量が多いことをいいます。日中でも夜用ナプキンを2~3時間おきに替えていないと不安、という方は、過多月経の可能性があります。
過多月経の原因には、子宮の器質的疾患(子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜症、子宮内膜ポリープ、子宮内膜がん)や凝固障害、血小板減少症などがあります。治療としては低用量ピルや黄体ホルモン剤、子宮内黄体ホルモン放出システム(ミレーナ®)の使用を検討します。すでに貧血になっている場合には、貧血の治療も並行して行います。

月経困難症とは

月経困難症とは、月経(生理)直前や月経中に下腹部の痛み、腰痛、頭痛、吐き気などの様々な症状がおき、日常生活に支障をきたしてしまうほどの状態のことです。
月経困難症には「機能性月経困難症」と「器質性月経困難症」の2種類があります。症状や原因、年齢、すぐに妊娠を希望しているかどうかで治療法が異なりますが、多くの場合①漢方薬、②低用量ピル 、③黄体ホルモン製剤(ディナゲスト®、ミレーナ®)、④生活習慣の改善、⑤痛みのコントロール(鎮痛剤など)によって治療します。

機能性月経困難症

子宮や卵巣に原因となる疾患はなく、初経から1~3年で始まることが多いです。月経初日から2日目の経血量の多いときに痛みが強い、という特徴があります。痛みの原因としては、①プロスタグランジンという子宮を収縮させる働きのある物質の過剰分泌、②子宮口が狭い、③心理的要因(月経は痛いという思い込みやストレス)、④運動不足や冷え、などが挙げられます。

器質性月経困難症

子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮筋腫が原因で痛みが起こります。初経後5年以上経過してから発症することが多いです。

(1)子宮内膜症

何らかの原因で子宮内膜に似た組織が、子宮以外の場所(卵巣や腹膜など)にできる病気で、月経のたびに進行していきます。強い月経痛や性交痛、排便痛がみられます。不妊症の女性に多く見られることから、何らかの因果関係があると言われています。

(2)子宮腺筋症

子宮内膜組織が子宮筋層内で増殖する疾患です。30歳代以降の出産経験のある方に多く見られます。主な症状は次第に悪化する月経痛、過多月経などがあります。

(3)子宮筋腫

子宮筋層にできた良性の筋腫で、婦人科疾患の中でもっとも多く見られるといわれています。症状の強さは子宮筋腫のある部位、大きさや個数によって異なり、手術が必要となるケースもあります。閉経すると筋腫は小さくなります。

月経前症候群(PMS)とは

月経の3~10日ほど前から起こる気持ちや体の不調で、月経が来ると症状が弱まりやがて消えていくものです。

気持ちの不調

イライラする、泣きたくなる、不安、興奮しやすい、無気力、情緒不安定、身近な人に八つ当たりしてしまう など

体の不調

乳房の張りや痛み、下腹部の張りや痛み、頭痛、腰痛、むくみ、疲れる、だるい、眠気または不眠 など

月経前症候群(PMS)の治療は症状に合わせて治療方針を決めていきます。低用量ピルを使ったホルモン療法や漢方療法があります。サプリメントのトコエル®(ビタミンE誘導体)も当クリニックでご購入いただけます。ぜひご相談ください。

不正出血とは

月経以外に性器出血がみられることを不正出血といいます。特に治療が必要ないものもありますが、中には重大な病気の症状のこともあります。
不正出血を起こす病気には①炎症(病原菌の感染や萎縮性膣炎など)、②ホルモン異常(卵巣機能不全や月経異常など)、③良性腫瘍(子宮筋腫やポリープ)、④子宮腟部のびらん、⑤悪性腫瘍、⑥妊娠に関するもの、が挙げられます。
ぜひ一度受診をして検査を受けてみてください。

かしわの葉レディースクリニック
TEL04-7137-2525

※お電話の前にホームページを
ご一読ください。

院長
岡村 麻子
診療内容
産婦人科・漢方婦人科
住所
〒277-0871
千葉県柏市若柴226番地41中央144街区1アベニフ柏の葉102号
最寄駅
柏の葉キャンパス駅 徒歩4分
受付時間9時~12時、14時~17時です。
※完全予約制
※妊婦健診は原則午前中のみ
休診日水曜日、土曜日午後、日曜祝日
診療時間 日祝
09:30~12:30
14:30~17:30

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